NPO法人 喜八プロジェクト

岡本喜八監督

1943年東宝に入社し助演出家になる。戦局の悪化に伴い軍事工場に動員され、豊橋陸軍予備士官学校で終戦を迎えた。復員後は助監督になり、その後監督となる。
その特徴は、独特なシニカルな視点と笑いの要素であり、その代表が、日中戦争の場に西部劇や推理劇の要素をこめた「独立愚連隊」シリーズである。
映像のリズム感、たたみかけるテンポの良さは日本映画でも群を抜く存在。表の黒澤・裏の喜八と呼ばれていた。その美点はアクションコメディに最大限に発揮されるが、シリアス作品でも緊張感溢れる演出を見せつけている。その斬新で洗練された作品は、すべてのカットをコンマ秒単位で決めてから撮影に臨んでいた。

岡本喜八監督
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